Toxic Biohazardを買った

何だと思う?…これね、減算式FMシンセ

ダークで重厚な音が出せるシンセを探していたところ、Image-LineのToxic Biohazardに出会った。名前も見た目も、一見するとシンセサイザーではないように思えるが、これはれっきとした生物兵器<トキシックシンセサイザー>なのだ。

まず目につくのは6つのオシレータパネル。32種類の基本波形+ユーザ定義の波形1つから選べ、それぞれエンベロープとピッチの設定ができる。蛍光表示管めいた中央のパネルでオシレータの変調を行う。

フィルターはローパス、ハイパス、バンドパスの三つから選び、エンベロープ、カットオフ、レゾナンスなどを設定するという非常にシンプルなもの。フィルタの左右にはゲートを兼ねたLFOがあり、片方はカットオフ、もう片方はピッチを揺らすのに使える。

左上でユニゾンポルタメント、右上で全体のエンベロープとオーバードライブを設定できる。ただの鋸波をユニゾンするだけでもそこそこ使えそうな音が出る。

バイオハザードマークが描かれた二つのパネルでエフェクタのパラメータを設定する。ディレイ、コーラス、リバーブ、フランジャー、フェーザの他に、サンプリングレートとビット深度を下げるLo-Fiがあるのが印象的。

全体的には「超強力になったSynth1」という印象。シンセ初心者でも扱いやすいと思う。
プリセットの音色はSFやホラー映画で使われていそうな雰囲気を醸し出している…が、さまざまなジャンルで使えそうだ。

ちなみに、上の画像の設定だとこんな音が出る