楽園へ行きたい

楽園へ行きたい。

森と平原に囲まれた、街のはずれの小屋に住みたい。

朝は、小鳥たちのさえずりと窓から射し込む陽の光で目覚めたい。
昼は、コーヒーと焼き菓子を用意して一服したい。
夜は、天の河の向こうに思いを馳せながら眠りたい。

月曜日は大学に行き、エルフの先生の下で言語学を学びたい。
火曜日は研究室にこもり、ドラゴンの教授と研究に没頭したい。
水、木曜日は道具鍛治と修繕の仕事をしたい。
金曜日は都に向かい、品を売って食材と情報を仕入れたい。
土曜日は酒場に集まり、仲間たちと杯を交わしたい。
日曜日は使い魔を連れ、公園をゆったり散歩したい。

春は、花々を眺めながら、渡り鳥たちにしばしの別れを告げたい。
夏は、祭りの企画に参加し、市民を楽しませたい。
秋は、旬のものでご馳走をたくさん作りたい。
冬は、客を呼んで鍋をつつきながら新年を迎えたい。

そんな楽園で私は暮らしたい。