Minecraft 1.14サーバーを運用してみた

Minecraft 1.14 "Village and Pillage"は、サブタイトルの通り村人と略奪者をテーマにしたアップデートだ。

主な楽しみ方

村人の取引システムが一新され、以前よりもバリエーションに富み、かつリーズナブルな取引ができるようになった。余ったアイテムを換金したり、有益なアイテムを入手できるようになるだろう。 ランタン、焚火などの新たな光源や、壁や階段の変種、さらには鐘なども追加され、建築の楽しみも大きく増した。だが、良いことばかりではない――新たなイリジャー(邪悪な村人)、ピリジャーが出現するようになったのだ。条件を満たすと発生する襲撃から村を守る死闘、そして安全な拠点づくりという課題が生まれた。これを乗り越えれば、村の英雄としての賞賛が待っている。

注目のアイテム

砥石

装備につけられたエンチャントを剥がし、経験値として回収することができる。今まで、中途半端なエンチャントのついたアイテムはゴミ扱いだったが、これがあればエンチャントが気にくわなくても再利用できる。

石切台

今までは階段を4つ作るのに6ブロックが必要だったが、石切台を使えば1:1の比率でクラフトできる。模様付きの石レンガなども原料から一発で得られるのも嬉しい。

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コンポスター

植物関係のアイテムを、わずかではあるが骨粉に変換できる。余りがちな種子や木の葉などを処分するのに便利だ。

クロスボウ

エンチャントを考慮すると弓よりも攻撃力は低いが、速射・拡散のエンチャントを与えれば高いDPSを叩き込める新たな武器。花火の玉をガン積みしたロケット花火を打ち出すことで恐ろしいダメージが出せる。

足場

竹と糸でクラフトできる新たなブロック。好きなだけ高く積み上げることができ、自在に上り下り可能で、一番下を壊せばすべて回収できるという、建築に非常に便利なブロック。

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主な設備

自宅

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3LDKの比較的簡素な住宅。住民がほとんどの資材をここに置いているため、実質的にここがメインの拠点となっている。

フォーラム

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名目上はギルドの本拠地。村人たちが働く場所で、かつては交易の拠点として賑わっていたが今は最小限の村人しか通っていない。武器や弾薬などが格納されている。

昆布・竹自動栽培機

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昆布も竹も、ピストンで押し出せば刈り取れるので収穫の自動化が容易だ。この装置のポイントは燃料の供給にある。

昆布をかまどで焼くと乾燥昆布になり、それを9つまとめると昆布ブロックになる。昆布ブロックは20アイテム分を焼くことができる燃料になり、これは溶岩バケツ、石炭ブロックに次ぐ効率で *1、再生可能資源としては最高である。街に響くガシャコンという作動音と共に、世界のエネルギーをまかなっている。

自動釣り堀

最凶クラスの装置。右クリックを押しっぱなしにすることで、以下のようなサイクルによって釣りを繰り返す。

  • 感圧版により、釣り竿を使用している間鉄のトラップドアが開く
  • 音符ブロックにカーソルを合わせている間、釣りを維持する
  • 獲物が引っ掛かると感圧版が解除され、鉄のトラップドアが閉じる
  • 鉄のトラップドアを右クリックしても何も起こらないため、釣り竿のアクションが優先されて釣り上げる

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魚やゴミが大量に釣れるだけでなく、Fishing – Official Minecraft Wiki に書かれている通り、強力なエンチャントを伴った弓や本なども得られ、その質はエンチャントテーブルによるエンチャントを上回る。パワー4耐久3が付いた弓はザラで、通常のエンチャントでは得られない《束縛の呪い》や《修繕》も入手できる。 一晩放置すれば40くらいまでレベルアップするだけでなく、使い道に困るほどの量のエンチャント本が得られるだろう。食料、経験値、エンチャントを無限に供給できる設備としては、あまりにも簡易かつ低コストすぎる。不要なものを砥石で削れば、さらに莫大な経験値と本などの資源が回収できる。

栽培プラットフォーム

ピストンとオブザーバーによるフライングマシンを往復させ、サトウキビなどを自動で収穫する。地下にはホッパー付きトロッコが走っており、刈り取ったアイテムが収穫される。竹やカボチャ、スイカにも使える。

天空TT

虹色の超高層ビルの最上階には、ゾンビ、スケルトン、クリーパー、ウィッチを対象としたトラップタワーが存在する。いわゆる24-32式のクラシックな構成だが効率は申し分ない。村人を何人か住まわせており、アイテムをすぐに交換できるようになっている。

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羊毛工場

ハサミを入れたディスペンサーによって羊毛を刈り取り、ピストンで一辺11ブロックの土を循環させる。隣接する草ブロックを増やすことで草の再生を加速させ、羊毛を効率よく取り出せる。機構はレッドストーンリピータとトーチを用いた簡単なもので、土が来ると通電(?)してピストンで押し出される。 注意点として、この機構がチャンクをまたいでいると、一部だけが読み込まれておかしな状態になることがあるので、1チャンクに収まるような場所に設置すべきである。

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丸石工場

溶岩流と水没した階段から生成された丸石をピストンで押し出し、複製したTNTで破壊する。Minecraft 1.14から、TNTで破壊されたブロックは100%ドロップするようになったため、極めて効率がよい。

精錬・集積・取引所

以上の設備で生産したアイテムを地下水路に流し、精錬可能なものは精錬しつつ仕分ける。そしてアイテムをその場で村人に売却することで莫大な利益を得る。忘れられがちだが、自動化してもかまどには経験値が溜まるため、時々かまどのレバーを下げてアイテムを取り出すことでレベル上げもできる。

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サーバーの構成

レイヤー低い順に以下の通り。

  • さくらのVPS(v4) SSD 4G TK02
  • Ubuntu 18.04
  • openjdk 11.0.2
  • PaperMC 163

当初はRAMは2GBだったが、かなりパフォーマンス面に難があったためスケールアップした。5人ほどのプレイヤーがいてもそれなりに快適に動作する。

起動スクリプト

#!/bin/sh                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    
java -Xms2G -Xmx2G -XX:+UseG1GC -XX:+UnlockExperimentalVMOptions -XX:MaxGCPauseMillis=100 -XX:+DisableExplicitGC -XX:TargetSurvivorRatio=90 -XX:G1NewSizePercent=50 -XX:G1MaxNewSizePercent=80 -XX:G1MixedGCLiveThresholdPercent=35 -XX:+AlwaysPreTouch -XX:+ParallelRefProcEnabled -Dusing.aikars.flags=mcflags.emc.gs -jar paperclip-163.jar

所感

村人関係の機能が非常に充実したため、より多くのエメラルドを稼ぐという目的でもなかなかやりがいがあり、Villager Trade Generator (Java Edition 1.14)などでコマンドを使えば、独自の取引メニューを持った村人も作れる。トライデントがあまりにも入手困難だったため、エメラルド64個で販売する村人を作った。

装飾関係のブロックが数多く追加されたため建築もはかどり、足場ブロックがそれを後押しする形となった。今のところほとんど遊びつくした感はあるが、Minecraftは次々と新しい要素を追加しているため、次のバージョンでも楽しめると期待している。